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マギーコメント #06 [2007.01.20]

「コントをやるなら芸人さんを入れたい」

これはU−1結成の当初からオレと福田さんの間に共通した認識だった。
俺にとっては、福田さんというバラエティー作家と一緒にやる以上、「芸人さん」というカードは絶対欲しい絵札だった。
福田さんとしても、役者さんにない「素敵なサムシング」を持った芸人さんたちを日々見ていて共犯に欲しかったのだろう。

そう、芸人さんには役者にはない「素敵なサムシング」がある。
もちろん役者には芸人さんにはない「素敵なサムシング」がある。

この互いの持つ「素敵なサムシング」を混在させて、さらなる「素敵なサムシング」を創る。
それが出来るのは「U−1グランプリ」だけだっ!と、福田さんと夜中のデニーズで大声を出したら怒られた。

福田さんがドラマ『ラスト・プレゼント』の中で堂本剛くん扮するお笑いコンビが出場するコンテストの撮影に立ち会ったときのこと。
長い待ち時間、集まった観客役のエキストラにずーっとネタを見せたりして間を繋いでいる若手芸人がいた。
それが同じく芸人役のエキストラとして出演していた平成ノブシコブシの二人だったそうだ。

福田さんはそのサービス精神はもとより、そこでの彼らの立ち姿に一気にファンになり、
普段絶対そんなことしないそうだが名刺を渡して「いつか是非!」と誓ったらしい。

「演劇的な華のある芸人が見つかったよ!」
興奮した福田さんから大推薦され、単独ライブを見に行った。
これがまぁ、悔しいほどにオモシロかった。ネタの発想点、芝居心。荒削りな中に、確かにビッカビカに光るものがあった。
「やろう!彼らとやろう!」そこには福田さんより興奮したオレがいた。

年末にちょいと顔合わせ的に稽古をしたんだけど、二人の真面目さと、コントに入った瞬間のギアの入り方、
まさしく「素敵なサムシング」を見せてもらった。
ツッコミの徳井くんの役者顔負けの繊細な演技、ボケの吉村くんの圧倒的な突破力。
TVで吉村くんが脇を鳴らしているところしか観たことがない人は二人のポテンシャルの高さに驚くだろう。
そして二人のファンには、新しい面白さの彼らを観てもらえることだろう。

4回に渡って今回のこのメンバーを紹介してきた。
なんとまぁ強烈なメンバーなことか。
それがチラシ(トップページ)で横一列に並んだとき、なんとな〜く一体感があるから不思議だ。
これから起きるこの七人の侍の化学変化を楽しみにしていて欲しい。

ちなみに熱心なマギーファンなら今回のスタッフロールを見て「お!」と思った方もいるだろう。
懐かしい名前、名前、名前・・・。
舞台監督のニトーをはじめ、照明のサトーさん、舞台美術の佐々木さん、制作の牛山、衣装はスタイリストのカンちゃん、音楽はなんと「J・SIX・BABYS」のプロデューサーの割田さんときたっ!
「マギーがなんかやるなら・・・」で集まってくれたジョビファミリーのみなさんたち。

メンツは揃った!

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