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マギーコメント #05 [2007.01.13]

さて、つぐみちゃんである。

今回のキャスティングの中で最も「どんな繋がりで?」と意外に思う方が多いかもしれない。
実はオレと一度だけ共演しているのだ。それもたった二日間だけ。
03年の夏に「ワイルド・フラワーズ」という映画の現場で。正確には丸一日と数時間だけ。
それでもビビッときてプロポーズするには充分な時間だった。
クランクアップの別れ際には「オレがコントをやるときは出て欲しい!」とプロポーズしていた。
彼女は真剣な眼差しで「是非!」と微笑んだ。
まだU−1の形もなにもない頃の話である。

「笑わせる」のと同様に「笑う」のにもセンスが必要である。
こちらが笑いの欲しいタイミング、その大きさ、その長さ・・・。
ポイントの違う笑い上戸はよくいるが、相手の話にリズムをつけさせる笑いとなると、かなりのセンスが要求される。
その日、つぐみちゃんは待ち時間でのオレの話をまったく“すべらせなかった”。
こりゃすごい“笑いのセンス”の持ち主である。スカウトマンマギーのサングラスがキラリと光りっぱなしだった。

それからというもの、つぐみちゃんとのお友達付き合いが始まった。
なんせ“すべらせない”彼女と話すのはオレ自身が楽しかった。
そして出演した舞台を見るたび、会って飲んだりするたび、「この子にコントやらせたい!」と思い続けた。

そんな中「U−1グランプリ」の企画が持ち上がり、福田さんとキャスティングの話になった。
福田さんもオレも男優ばかりの集団で演出してきたので、女優の起用にはお互いナーバスだった。
俺 「コントやったことないんだけど、ちょっと使ってみたい女の子がいるんだよね・・・」
福田「あ、実はオレもひとりいるんですけど・・・」

俺&福田「(同時に)つぐみちゃんってどうかな」

ウソみたいなホントの話である。
福田さんも全く別の角度からつぐみちゃんに興味を持っていたのだ。

二人のコント好きスカウトマンのサングラスを光らせた女。

二人が惚れ込んだ理由が舞台で明らかになります。

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